2016年9月29日木曜日

9月29日 サト、違法残業月111時間容疑で書類送検の記事から労務管理を考える

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

9月29日 サト、違法残業月111時間容疑で書類送検の記事から労務管理を考える

9月29日木曜日。今日は残業に関する気になる記事がありました。

※産経新聞より引用

「和食さと」「すし半」のサト、違法残業月111時間 容疑で書類送検 大阪労働局
産経新聞 9月29日(木)16時29分配信

 「和食さと」「すし半」「さん天」などを展開する飲食チェーン大手、サトレストランシステムズ(大阪市中央区、東証1部)が、従業員に違法に時間外労働をさせ、残業代の一部を支払わなかったとして、大阪労働局は29日、労働基準法違反の疑いで、法人としての同社とさん天事業推進部長、店長4人を書類送検した。

 労働局によると、サトは時間外労働の限度(月40時間)に関する労使協定(三六協定)を店舗ごとに結んで労働基準監督署に届け出ていたが、労働者代表選出に不備があり、有効な協定として認められていなかった。

 書類送検容疑は平成27年、本社と大阪府内のすし半、和食さと計4店で、従業員7人に対し最長で1カ月111時間~49時間時間外労働をさせ、うち2店では3人に割増賃金の一部(計約30万円)を所定支払日に支給しなかったとしている。

 同社は調査委員会を設置して全店舗で未払い賃金を精査。延べ653人26~27年分計約4億円を支払った。

※引用終わり。

記事によると、労働基準法第36条(時間外及び休日の労働)、第37条(割増賃金)等に該当し、両罰規定により従業者である部長・店長と事業主である会社自体も書類送検となったようです。

今回の事例は、突然労働基準監督署に書類送検されたのではなく、労働基準法違反に対する再三の是正勧告(行政指導)に対し、改善が見られないと労働基準監督署に判断された挙句の書類送検に私は思ってしまいます。

なお企業側にとって、新聞等マスコミによる報道で多くの方に知られてしまい、本業への影響も否定できないと思います。本業と言っても、売上だけでなく、人手不足が深刻な飲食業にとっては、求人・採用に大きく影響を受けかねないと私は思います。

一部の経営者によっては、「バレなきゃ大丈夫」「他の会社もやってるから大丈夫」「うちの業界は、特別だから仕方が無い」等と考えてるかもしれません。今までは労働者の「泣き寝入り」で通用していたかもしれませんが、ネット社会の現在は次第に通用しなくなりつつあると私は思っています。

しかも政府が残業規制強化、上限設定、罰則も検討をしている現状から、会社としては管理職への労働時間管理教育・残業事前許可制・賃金及び人事制度の見直し等は重要であると思います。いわゆる労務管理見直し・賃金制度見直しが必要であると思うこの頃です。

なお残業に関する会社としての対処法については、10月28日金曜日に行う自主労務管理セミナーで詳しく行いますので、参加可能な方は是非参加していただければ幸いです。

※写真は今日の夕食で、カジキマグロのフライ・きびなごの一夜干し・ビシソワーズ等です。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
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ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。








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