2018年2月14日水曜日

2月14日 アリさん「引越社」労働問題、和解から学ぶこと

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
 
2月14日 アリさん「引越社」労働問題、和解から学ぶこと

2月14日水曜日。今日は、少し前に問題沙汰になっていたアリさんマークの引越社を巡る労働紛争に関する気になる記事がありました。

※弁護士ドットコムより引用

アリさん「引越社」労働問題、ついに和解、元シュレッダー係の男性「本当に良かった」
2/13(火) 23:09配信 弁護士ドットコム

アリさんマークの引越社のグループ会社ではたらく従業員ら計37人が、会社に対して、残業代の支払いや、事故による弁償金の返還を求めていた労働紛争は2月13日、中央労働委員会で和解が成立した。

従業員らが加盟する労働組合「プレカリアートユニオン」の清水直子執行委員長は弁護士ドットコムニュースの取材に対して「満足のいく和解だ」とコメントした。この和解により、同組合と会社側との間の労働紛争(裁判、労働委手続き合計16件)はいったん、すべて解決することになる。

労働組合側の代理人によると、和解内容は、会社は(1)労働関係法令を遵守し、不当労働行為をおこなわない、(2)組合員に対して、故意または重過失がある場合などを除いて弁償金の負担を求めない、(3)組合員に対して紛争の解決金を支払う――など。解決金の額は非公表。

●元シュレッダー係「納得のいく解決できた」

ついに、全面的な和解を勝ち取った。従業員の1人、西村有さん(仮名)は、和解成立後、「3年は長かったが、納得のいく解決ができて本当に良かった」と喜びを噛みしめた。

西村さんは2011年1月、引越社関東に入社。ドライバーを経て、営業職として勤務した。残業代が支払われないうえ、営業車運転中の事故で弁償代を請求されたことから、2015年3月プレカリアートユニオンに加入したところ、同年4月、営業職からアポイント部に異動。さらに同年6月、シュレッダー係配転させられた。

西村さんが2015年7月、これらの配転命令の無効を求める訴訟を起こすと、会社側は同年8月、「会社の名誉を傷つけた」として、西村さんを懲戒解雇した。その際、西村の氏名と顔写真が入りった「罪状」と題した紙(罪状ペーパー)をグループ全店に貼り出すなどした。

その後、西村さんの解雇は撤回されて復職したが、会社との間で紛争はつづいていた。昨年7月、罪状ペーパーをめぐって、東京地裁で和解が成立。残る賃金未払いや弁償代については、中央労働委員会で手続きがおこなわれていた。西村さんは会社都合で退職する。

組合側の代理人をつとめた佐々木亮弁護士は「会社と組合との紛争が3年もつづいたが、今日で区切りがついて良かった。内容も非常に満足できるものだった。今後、同じような労働環境におかれている人たちに勇気を与えられると良い」と述べた。
※引用終わり。

アリさんマークの引越社と言えば、一時期は、一部でyoutube動画にて副社長による恫喝動画が掲載され、炎上ネタになっていました。また去年、2017年ブラック企業大賞として、アリさんマークの引越社が受賞されていたのを覚えています。

記事に掲載されている労働紛争内容は、いわゆる運送業界では多い、未払い残業手当・事故による弁償金を巡る労働紛争です。しかし会社側の対応が、運動会系の典型的対応だったのが、事態を大きくしてしまったように思えてなりません。ひと昔前ならば、労働者側の「泣き寝入り」で終わった為、今まで常套手段的に対応をしたと思われますが、ネット社会の現在、もう通用しないと私は思います。

記事によると一連の労働紛争で、約3年間争った挙句に訴訟及び中央労働委員会を経て和解に至ったようです。正直、労使共々長い3年間だったと思います。ただ会社側にとって、この3年間は、採用の世界においては、大きな損失では?と私は思ってしまいます。

今回の労働紛争においては、未払い残業手当・弁償金を巡る労働紛争発生→労働者側ユニオン加入→不当な配置転換訴訟報復に伴う懲戒解雇罪状ペーパー全社に貼り出し訴訟(労働紛争拡大化)和解労働中央委員会和解と、非常に長い時間と多くの過程を費やしてしまったように思えてなりません。

ネット社会の現在、労働紛争長期化・深刻化すると、新聞・ネット等の記事やまとめサイト、youtube動画等会社にとって不利な情報・評判が、すぐに広がってしまいます。それに伴い、会社の評判は大きく下がり、本業だけでなく、採用に関しても大きな悪い影響を受けかねません。しかも一社だけの「会社レベル」だけではなく、引っ越し業界・運送業界のように「業界全体」採用にも大きく悪い影響を与えかねません。

今後は、労働紛争発生時の初期対応裁判沙汰になる前に、すみやかに出来る限り円満解決に全力を注ぐことをお薦めします。また労働トラブルの早期解決及び解決後の建て直しは、私を含む社会保険労務士を活用して頂ければ幸いです。


※写真は、先日の夕食で自家製牛丼・おでん等です。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
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ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。