2018年1月30日火曜日

1月30日 中小企業の事業継続を人材面から考える

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
 
1月30日 中小企業の事業継続を人材面から考える

1月30日火曜日。今日は、中小企業の事業継続に関して、気になる記事がありました。

※ダイヤモンド・オンラインより引用

日本の「お宝企業」が絶滅危機!廃業予備軍127万社の衝撃
1/22(月) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン

 『週刊ダイヤモンド』1月27日の第1特集は、「廃業or承継 大量廃業時代の最終決断」。団塊世代の大量引退時期が迫り、大廃業時代の足音が聞こえている。廃業するか、事業承継を検討するか──。オーナー経営者が大事に育ててきた会社の“最終決断”をどう下すべきなのか。10年後のゴールを目指して、「会社の畳み方・譲り方」を検討してほしい。

 
 大廃業時代が足音を立てて迫っている。
 経済産業省が衝撃的なシナリオを提示した。日本の企業の3社に1社、127万社が2025年に廃業危機を迎えるというものだ。このまま廃業問題を放置すると、雇用650万人、GDP22兆円が消失してしまうという。

 東京商工リサーチによれば、廃業する企業の約半数が経常黒字なのだという。優良企業が大量に退出してゆく姿は異様にも映る。事業がジリ貧になっているわけではなく、後を受け継ぐ者がいないため、仕方なく廃業を選ぶ経営者が増えているのだ。

 実際に、惜しまれて廃業を決めた中小企業の経営者は少なくない。

 次ページの図は、すでに廃業した企業、あるいは廃業を決めた企業をまとめた「絶滅危惧企業リスト」ともいえるものだ。

 岡野工業が製造する注射針は、赤ちゃんや糖尿病患者のインスリン注射などにも使われる「痛くない注射針」だ。品質管理に厳しい大手自動車メーカー向けの部品も製造するなど、世界に誇る技術を持つ企業だが、後継者がおらず廃業の道を選んだ。

 作り続けて82年。羽衣文具が製造するチョークは「世界一書きやすい」という評判だった。だが、需要が低迷した上、後継者問題も持ち上がり、会社を畳んだ。興味深いのがこの先で、羽衣文具の製造技術・ノウハウは海を渡って韓国企業に買収された。

 廃業予備軍には歴史の長い老舗企業や、日本の工芸品を手掛ける伝統企業が多く含まれているのも特徴だ。企業名はさほど知られていなくても、日本にはオンリーワンの技術・サービスを誇る中小企業が多く埋もれている。独自色を持つ中小企業の集積が、日本の産業を支えてきたとも言える。

 環境変化に応じて企業に新陳代謝が必要なのは言うまでもないが、将来有望な“お宝企業”が次々と消えてゆく事態は見過ごせない。

 大量廃業問題は、マクロ経済に負のインパクトを与えるのみならず、日本の産業基盤を劣化させる元凶にもなりうるのだ。

※引用終わり。

私自身、社労士として、中小企業の事業発展事業継続を手伝ってきました。そんな中、記事のように、世代交代人材的事業継続の危機を招いている中小企業が多いのを実感します。少子高齢化の現在、顧問先においても、経営者だけでなく従業員の高齢化も深刻になっています。

具体的に、一部の中小企業において下記のような現状を社労士として見かけます。

・従業員の大部分が40代・50代・60代を占め、20代・30代の若い従業員がいない。
・経営者自身が70代であるが、「ずっと自分が続ける」的な経営を続け、経営における後継者を育てていない。
従業員の高齢化が明らかなのに、ここ10数年間新規採用・中途採用をしていない。

 過去、社長さんが70代後半であるにも関わらず、息子・娘に継がず、従業員の中から「社長の後任者」を育てないうえに、選定もしなかった会社を見ました。結局、会社は吸収合併の末に潰れました。。。

今後中小企業は、拡大路線も大切ですが、事業継続を大切にした経営が必要だと思います。事業継続には、お金も必要ですが人材も必要です。人材は、経営者労働者両方大切だと思います。お金の継続人材の継続を考えた経営が今後必要では?と私は思います。

特に少子高齢化・熟成した経済状況の現在、人材の維持・確保は重要だと思います。中小企業にとって、事業拡大より適正な規模で維持することが考える必要であると私は思います。

なお中小企業は、同族会社が多いのも事実です。同族での事業継承をするならば、引継ぎの時期・経営の教育は今後も大切だと思います。同族会社でない場合は、従業員と言う財産を失わない「経営者引継ぎ」早目に行って欲しいと、社労士の立場としては思います。

従業員に関しては、会社の事業継続の為にも、新卒採用中途採用のバランスを保ちながら、採用・教育が必要だと思います。今後は目先の景気に左右されない採用計画・人材教育をお薦めします。少子高齢化の現在、中小企業の事業継続のためには、緩やかで円滑な世代交代をしていく必要があると私は思います。


※写真は、おでん・ポトフ等です。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。








読者登録してね

2018年1月28日日曜日

1月28日 10周年を迎えた社労士自主勉強会サークル・福岡SSRにて、勉強会・懇親会を行いました。

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
 
1月28日 10周年を迎えた社労士自主勉強会サークル・福岡SSRにて、勉強会・懇親会を行いました。

1月28日日曜日。昨日土曜日は、私が会長をしている社労士自主勉強会サークル・福岡SSRの勉強会でした。社労士自主勉強会活動も、おかげさまで10年目を迎えました。私自身、長く継続出来て嬉しく思います。

なお福岡SSRを始めたきっかけは、社労士40周年事業として福岡県社労士会主宰で天神界隈をパレードをした帰りの懇親会で、若手社労士で「自主勉強会をやろう!」と盛り上がったのがきっかけだったりします。

今回の勉強会は前半と後半に分かれ、前半はグループディスカッション(論議)を行いました。テーマは、中原正晴先生作成の死傷病報告労災手続きに関してでした。なかなか鋭いテーマで、実務に役立つディスカッション(論議)が出来たと思います。

後半はメンバー持ち回りで行う講義で、今回の講義内容は、保険代理店の社長であり社労士である田崎創先生による「社労士が知って欲しい保険の知識」でした。

内容は、法人保険の仕組み上乗せ労災についてで、特に上乗せ労災については、社労士として実務に役立つ内容で、まさに「目からウロコ」でした。今後は顧問先に上乗せ労災加入を勧めるだけでなく、使用者賠償責任補償雇用慣行賠償責任補償上乗せ労災の「中身」についても、社労士として確認・指導したいと思います。

今後も社労士自主勉強会サークル・福岡SSRでは、年3~4回のペース(頻度)で勉強会を行っていきます。次回は、5月頃に開催する予定です。


写真は、自家製ソースカツ丼・味噌汁等です。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。








読者登録してね

2018年1月22日月曜日

1月22日 社労士として、人手不足の中小企業における採用を考える

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
 
1月22日 社労士として、人手不足の中小企業における採用を考える

1月22日月曜日。今日は、中小企業の採用について気になる記事がありました。

※日刊工業新聞より引用

破格の初任給も…人手不足の中小企業、新卒獲得の秘策とは
日刊工業新聞1/17(水) 9:13配信 ニュースイッチ

 人手が足りず、受注増に対応できない―。中小製造業の人手不足深刻化している。“中途採用でさえ難しいのに新卒なんて”と諦めている企業も多い。そんな中、職種学校を絞って企業説明会を開いたり、社長自ら学校を訪れたりして新卒を獲得している企業がある。特別枠を設け、幹部候補社員の獲得を目指す動きも出てきた。

 オリムピア製菓(大阪府摂津市)の荒西増美総務部長は、「以前はハローワークに求人を載せると30人は面接に来たが、ここ数年で激減した」と変化に顔を曇らせる。

 チョコレート製品を大手食品メーカーにOEM(相手先ブランド)供給する同社は、社員16人の高齢化が進んでおり、新卒獲得が課題だ。

 そこで2013年から学校訪問を始めた。職種を高校生は製造に絞って6校に訪れ、短期大学生は品質管理に絞って2校で求人活動した。

 荒西総務部長は「先生や学生を招き、会社説明の機会を必ず設けて、信頼関係を築くのが重要。ここ3年間で高校生2人、短大生2人と予定通り採用できた」と胸を張る。

 “特別”な採用に挑むのはファミリーイナダ(大阪市淀川区)。入社して3年で課長、5年で部長、10年で役員を目指す「特別コース」を16年に設けた。

 部下10人を擁する20歳代の主任誕生がきっかけ。入社時から社長の下で営業、広告、製品企画、開発、生産管理など経営全般を学び、幹部を目指す。

 初任給は一般枠20万2100円(大卒16年度実績)に対し、特別枠は選考時の査定によるが30万―40万円になる。現時点で応募はないが、「数に限らず、いい人に来てほしい」(山崎東奈総務人事課課長)と、継続する方針だ。

 社長自ら学校訪問して成果を上げるのは電子部品のエッチング加工を手がける平井精密工業(大阪市北区)。

 生産拠点がある中部地方は大手自動車メーカーに就職希望する学生が増え、採用が厳しい。そこで大垣工場(岐阜県大垣市)に地理的に近く、一部社員の出身地で馴染みもある北陸地方に狙いをシフトした。

 16年度からは誠意を持ってアピールする」と、平井孔明社長が自ら先頭に立ち、OB社員を伴って大学の就職部や出身研究室を訪問した。

 「おかげで17年4月は従来通り4人採用でき、本年度は既に2人へ内定を出した」(平井社長)と安堵(あんど)の様子。この経験を他の地域でも生かし、大学との信頼関係構築を進める。

 新卒採用の手法はさまざまだが、結局は学校からの信頼を勝ち取ることが近道のようだ。

 人材教育、生産計画などを示し、目先の景気に左右されない会社の長期ビジョンも不可欠。自社の将来方針を定め、足元を固めることが新卒獲得の第一歩とも言えそうだ。

※引用終わり。

慢性的な人手不足が続く現在、中小企業にとって人材確保急務だと思います。今までは「欠員定年退職が発生したら、すぐハローワークに求人を出せば大丈夫」のノリでやって来た中小企業が多かったと思います。

しかしネット社会少子高齢化の現在、今までのような求人方法では人材確保できなくなっています。私の顧問先でも、「ハローワークや求人誌に掲載しても応募が無い。」と言う相談が増えています。このような状態は、数年前から深刻になりつつあります。

また政府は、「働き方改革」により、残業時間上限規制外国人人材の受入・育児介護と仕事の両立・高齢者の就業促進女性及び若者の雇用促進等を積極的に進めようとしています。今後、「働き方改革」に伴う法改正も増えてくると思われます。

今までは高度成長期・バブル時代のような求人・採用方法で問題なかったと思います。しかし現在の日本は、少子高齢化であり、日本経済も「熟成期」に到達しつつあると私は思います。したがって、採用・求人方法も、少子高齢化・経済熟成期に合わせた採用・求人方法に変える必要があると私は思います。

新卒採用においては、記事のような工夫を行い人材確保している中小企業が存在しており、非常に参考になると思います。しかし中小企業の場合は、新卒採用より中途採用が多いのが事実です。中小企業における中途採用においては、今後は下記のような工夫が必要だと思います。

・必ず自分の会社は、ネットで検索されていると考える。
・求人募集の際に、大企業を選ぶ人をターゲットにしない。
・応募者は、スマホやパソコンから、ネット等会社を比較している。必ず会社名で検索して、会社ホームページを確認している。
自社ホームページで、自社情報を出来る限り多く提供する。→会社が与えた情報で応募者は会社を選ぶ。
自社ホームページで、採用情報ページを設け、写真・動画・従業員の声等多く掲載する。
自社ホームページ・ハローワーク・求人サイト・求人誌・SNS複数の手段を組み合わせて活用。

以上のような対処が、必要だと思います。対処法は一部紹介に過ぎず、詳細については、来月2月9日に行う「第25回 問題社員を雇わないための求人・面接・採用試験対策セミナー」で説明しますので、ご興味のある方は、リンクから申し込んで頂ければ幸いです。


※写真は、先日の夕食で、鰤の照り焼き・白菜と鶏の水炊き・マカロニサラダ等です。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。







2018年1月18日木曜日

1月18日 第25回 問題社員を雇わないための求人・面接・採用試験対策セミナー残席状況

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
 
1月18日 第25回 問題社員を雇わないための求人・面接・採用試験対策セミナー残席状況

1月18日木曜日。今日は午前中、車で福岡方面の顧問先訪問でした。開業してからは月日の流れが速く、あっという間に1月下旬へと突入しようとしています。

来月2月9日金曜日13時から久留米リサーチパーク第2会議室にて、「第25回 問題社員を雇わないための求人・面接・採用試験対策セミナー」を行う予定です。

私自身、自主開催セミナーを1年に3回行っています。今回は、中小企業において現在取り巻く問題点に着目して、主に下記内容を説明する予定です。

1  他社に負けない求人方法とは?:ハローワーク・求人サイト・会社ホームページの掲載方法

2  少子高齢化社会・ネット社会に伴う慢性化した人手不足の現状について

3  問題社員とは?:労働相談からわかった問題社員の共通点・見分け方

4  問題社員を雇わないためには?問題社員を雇わない為の求人・採用・面接方法

今回のセミナーでは、人手不足に苦しむ中小企業に少しでも有益な情報・手法を提供できると思います。特に慢性的な人手不足に悩む中小企業の皆様向けに、「求人方法」について重点的に説明したいと思います。

今回説明する内容は、私自身、実際に顧問先と一緒に実践し、改善している手法です。実際の最新事例を織り交ぜるので、必ず役立つと思います。

自主開催労務管理セミナーも、おかげさまで25回目ですが、残席10名となっています。ご興味のある方は、お早めに、下記リンクからお申し込みをお願い致します。



※写真は、先日の夕食で、きびなごの南蛮漬け・おでん・鯛の漬け・ハムサラダ等です。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。







2018年1月17日水曜日

1月17日 忘れた頃に、福岡労働局助成金センターの助成金調査から学ぶこと

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
 
1月17日 忘れた頃に、福岡労働局助成金センターの助成金調査から学ぶこと

1月17日水曜日。今日は顧問先にて、福岡労働局助成金センターによる助成金調査立会いでした。なお該当する助成金は、約3年前に行った助成金で、「忘れた頃」にやってきた調査でした。調査自体は、ほぼ問題なく無事に終了しましたが、賃金台帳・出勤簿・源泉徴収簿・提出書類の原本を細かく調査されました。

私自身、採用と労務管理を主に行っている社労士ですが、助成金に関しても行っています。ただし「タダで貰えるから」と言う理由で、助成金申請の手続代行を行っている訳ではなく、中小企業事業継続・発展する為に必要な「処方箋」として助成金申請手続き代行を行っています。

助成金は、一見「書類を揃え、申請すれば貰える」と言うような、簡単そうなイメージを持ってる方もいらっしゃると思います。しかし助成金には、良い点もあれば、注意すべき点もあります。私から見ると、助成金申請をする時には、下記の注意点・心構えが必要だと思います。

賃金台帳・労働者名簿・出勤簿(タイムカード)・就業規則がしっかり整備されている事→調査で二重帳簿してるか否か?等確認しています。

賃金台帳源泉徴収簿、出勤簿、通帳等がつじつまが合っている事。→調査で有給休暇の賃金、残業手当を支払ってるか?等も見ています。

助成金受給後の調査の事まで考えて支給申請する事。助成金申請時には、割増賃金など法令遵守のうえ助成金の要件に合うように支払わなければなりません。

実際助成金は、もらったらオシマイではありません。助成金を貰ってから数ヵ月後、1年後、今回のような3年後、または助成金を貰ってる最中に突然「役所」による「調査」が結構あります。

一部の社労士の先生が、助成金申請を全面的に出して派手なホームページ等で「売り込み」をしてますが、私はおススメしません。私の場合、助成金申請は、顧問先としての契約をしない限り行わないことにしています。

助成金は、社労士として会社の内情を把握のうえで行わないと、今回のような調査があったり、助成金を貰う要件に当てはまる為に「(雇用等で)無理した事」が、会社の経営に後で悪影響する事もあるからです。助成金は、顧問先にとって長期的視点で見て必要か否か判断して、私自身、社労士として助言のうえ、手続きをしています。

今後も、私自身、採用と労務管理の町医者として、中小企業の事業継続・発展のために、助成金と言う「処方箋」も活用していきたいと思います。


※写真は、先日の夕食で自家製麻婆豆腐・マカロニサラダ・トマトソースのニョッキでした。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。







2018年1月16日火曜日

1月16日 振袖販売・レンタル会社「はれのひ」から、企業の経営・労務管理について考える

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
 
1月16日 振袖販売・レンタル会社「はれのひ」から、企業の経営・労務管理について考える

1月16日火曜日。今日は、最近テレビのワイドショー番組やネット記事で話題になってる振袖販売・レンタル会社「はれのひ」について書きたいと思います。

※産経新聞より引用

被害相談560件以上、契約額ベースで1.8億円 賃金未払い是正勧告5回
産経新聞2018.1.12 08:34
 振り袖販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市)が突然休業し、成人式に晴れ着を着られない新成人が続出した問題で、横浜市などの自治体や警察に寄せられた被害相談は、11日までに計560件以上、契約額ベースで計約1億8400万円となることが分かった。横浜南労働基準監督署が昨年8~12月、同社に対し、従業員への賃金未払い計5回是正勧告していたことも判明した。

 はれのひは「1月になれば収入が増加する見込みだ」と労基署に説明していたが、1年以上前から賃金の支払いが遅れていたとの情報もある。

 相談は神奈川県が多く、横浜市消費生活総合センターには289件寄せられ、契約額は計約9200万円。横須賀市は41件(契約額計約1270万円)、相模原市は24件(計約740万円)、川崎市は18件(計約630万円)。

 東京都八王子市の消費生活センターには152件(計約5060万円)あった。千葉県警にも45件(計約1500万円)の相談が寄せられた。

 相談は成人式に晴れ着が届かなかったという内容だけでなく、来年、再来年の成人式や大学の卒業式向けに関するものもあった。分割払いの停止や返金を希望する相談者もいた。

関係者によると、はれのひの従業員30人に対する昨年11月分の賃金が、12月の所定日に全額支払われていないことが確認された。未払い額計約460万円で、労基署が12月26日付で是正勧告していた。8月からの賃金支払いも一部だけで、未払い額はさらに膨らむとみられる。

 東京商工リサーチによると、はれのひの負債総額は平成28年9月期時点で約6億1千万円。同期末で約3億2千万円の債務超過に陥っていた。

【用語解説】労基署の是正勧告
 労働基準監督署の監督官が関係書類の提出を求めたり、使用者や労働者から事情を聴いたりして、時間外労働への割増賃金の不払いや定期健康診断の未実施など、労働法令違反の事実を確認した場合に改善を促す行政指導の一つ。法的拘束力はないが、繰り返し違反が見つかったり悪質と判断されたりすれば、刑事事件として書類送検されることもある。
※引用終わり。

最近、成人式の振袖をめぐるトラブルで大きく話題になった振り袖販売・レンタル業「はれのひ」ですが、従業員への賃金についても、未払いをしていたようです。ワイドショーで話題になり出した時は静観していましたが、記事の通り「賃金未払い」を繰り返し、労働基準監督署から是正勧告5回受けていた事実から、仕事柄「反面教師」にすべき事例だと思いました。

現在、「はれのひ」社長さんは、このような事態の定番である「雲隠れ」していらっしゃるようです。皮肉なことに、私自身、過去似たような「計画倒産?」と推測してしまう事例を大手社労士事務所補助員時代に経験したことがあります。

今回の事例を追いかけていくと、過去私が複数目の当たりにした「事業拡大系経営者典型失敗事例」に思えてなりません。いわゆる、流行・ブーム等で儲かる→大きな目標・夢を抱き拡大路線に奔走→店舗拡大→人を多く雇うが、教育がしっかりできない→サービス・質の低下→リピーター(繰り返し顧客)が出来ず、売上減少・利益減少→人件費増大による赤字拡大→会社が傾き、資金繰りが厳しくなり、賃金未払いが発生→会社の倒産と言う図式に私は思えてしまいます。。。

今回の事例を含め、衰退する中小企業の共通点として、社労士から見て下記の共通点があります。

・売上が上がると、すぐに店舗を増やし、多角化事業拡大し、新規採用を増やす。
・新規採用者が多い反面、即戦力を求め、ちゃんと教育しない為、すぐ退職するため従業員が定着しない。結局売上が下がり、人件費が多大に発生し、赤字になる。
即戦力ばかり求めて社内教育せず、定着しないため入退社が激しく、「人材の自転車操業」を繰り返している。
・採用した従業員に完璧を求め、促成栽培的な教育をした挙句、従業員が壊れて辞める。

慢性化した人手不足の現在、事業拡大より事業継続が大事では?と思うこの頃です。企業には、それぞれ適正規模があると思います。企業規模が大きいから「良い」とは限らないと私は思っています。今後は、自らの企業の「適正規模」を見極め、事業拡大より適正規模黒字での事業継続に重点を置くのが良いのでは?と今回の記事を読んで改めて実感しました。


※写真は、今日の夕食で鰯のつみれ鍋と鶏肉のハーブ焼でした。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。