2016年11月15日火曜日

11月15日 朝日新聞社、上司が部下の「労働時間」を短く改ざんの記事より

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

11月15日 朝日新聞社、上司が部下の「労働時間」を短く改ざんの記事より

11月15日火曜日。ネット記事ですが、朝日新聞社内における労働時間に関する気になる記事がありました。

※BuzzFeed Japanより引用
朝日新聞社、上司が部下の「労働時間」を短く改ざん 基準内に収めるため
BuzzFeed Japan 11/1(火) 17:00配信
 電通社員の自殺をきっかけに、長時間労働について批判的な報道が相次ぐ。しかし、報じている側はどうなのか。朝日新聞社内でも長時間労働に関して、問題が発生していることがわかった。部下が申請した出退勤時間を上司が改ざんし、一定の基準内に収めていた。

BuzzFeed Newsが朝日新聞の社内文書を入手した。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

BuzzFeed Newsが入手したのは、朝日新聞社の労働組合が問題の経緯を組合員に説明するために社内で配布した文書だ。

それによると、今回、問題視されているのは、ある部門の社員が申請した2016年3~4月の2ヶ月分の出退勤記録。出退勤時間を管理する立場の所属長によって、いわゆる残業時間にあたる「措置基準時間」が、以下のように改ざんされていたという。

3月:155時間30分→99時間
4月:153時間10分→119時間40分

関係者によると、朝日新聞の就業規則では、記者職の社員などの「措置基準時間」が月100時間以上なら「産業医等による面接指導、または面接指導に準ずる指導を受けられる」と決められている。120時間以上なら「健康チェックができる自己診断表を配布」されるという。

つまり、社員の出退勤時間は、面接指導や診断表配布などをする必要がない範囲に、改ざんされていた。

「修正していいと思った」
今年5月下旬、「出退勤記録が実態を反映していない」と本人から労働組合に相談があり、発覚。社内調査を経て、会社側も改ざんを認めた。
所属長は、「日頃から部下に時短を強く呼びかけていたので、本人に断りなく修正していいと思った」と話したという。

推移を見てみると、改ざんが認定された月以外でも、「119時間50分」「99時間50分」などと基準ギリギリになっている。しかし、今回、社員の手元に残っていた本来の出退勤記録を元に改ざんが確認されたのは、3~4月分のみだった。

他の月について、この所属長は「たまたまだと思う」。会社側は「データは確認できなかったが、パソコンのログオン・オフ記録と勤務記録に差異があるため、改ざんの可能性があることを認識している」と説明しているという。

また、会社側は組合に対し、再発防止策として、当該所属長に対し「記録申請段階でのコピーを印刷して保存することを指導する」ことを明らかにしている。ただ、すべての所属長に同様の対応を求めることに対しては時間や労力、コスト」を理由に否定処分に関しても、公表しない考えを示しているという。

文書には、組合に寄せられた意見として、こんな社員たちの言葉が紹介されている。
電通事件があったが、うちの会社も過労死レベルの残業を行っている部署がある。本当に過労死した場合、出退勤を時間でみられた時に「時間的には大丈夫だったんだね」ということになりかねない
あまりにブラック企業すぎて言葉が見つからない
泊まり勤務の時にずっと起きて仕事をしていたのでそのまま記録したが、上司が「これ何?」と聞いてきたので、寝たことにして直した。「そうしろ」という空気を感じた

朝日新聞社の対応は
BuzzFeed Newsは今後の対応などについて、朝日新聞社にFAXで取材した。同社は、編集部門で出退勤記録の改ざんがあった事実を認めた。

再発防止策として、「すべての管理職に対する改めての研修」と、「現在の管理方法を再確認する調査」を実施しているという。
※引用終わり。

以前から慰安婦報道問題・珊瑚記事捏造事件・東京電力福島第一原発における吉田調書報道取り消し等捏造報道が問題になっている朝日新聞ですが、社内の労務管理においても「捏造」をしているようです。私自身、社会保険労務士と言う立場上、呆れて何も言えません。。。

正直、電通の過労死事件に関しては、朝日新聞は批判的な記事は書けないと思います。労務管理を含む社内体制でも、捏造等繰り返してるから、報道に関しても捏造を繰り返すのでは?と私は思えてなりません。しかも記事によると、社内に対する不祥事に対する改善措置に対しては非常にてぬるく、処分に関しても、公表しないという甘さです。

ただ、このようなアングラ化(上辺だけ法令遵守したフリをして、実態は改善していない)対応をしている企業は、電通や今回の朝日新聞を含め氷山の一角に過ぎず、同様な対応をしている企業は結構多くあると思います。

今迄に関しては、上辺だけの対応で「逃げる」事が通用したかもしれませんが、ネット社会の現在は通用しなくなりつつあると私は思います。今後は、残業している事実を隠すのではなく、残業時間を積極的に削減していくべく、下記の対応を、出来る部分から行動することをおススメします。(昨日の対処事項を修正しました。)

管理職への労働時間管理教育を行う。
正直に報告した者に対しては高く人事評価を行い、捏造を含むウソ・インチキ・デタラメを報告した場合は、厳重に懲戒処分を行う。
・各部署責任者が、随時ヒアリングを行い、部下の残業時間を把握し、残業時間が長くならないよう 指導する。残業時間が長い者は、業務の見直し・配置転換を行う。
・部署内における業務内容・業務手順・役割分担の見直しを行う。
定時に帰る等時間管理がされている管理職・従業員を高く評価する人事制度を導入する
・対応可能な部署においては、労働時間を早番・遅番制交代制にする。
・ノー残業デーの設置を行う。
残業時間上限目標を定め、個別にタイムカードで残業時間目標時間内に仕事を終わらせる管理をする。

なお残業時間・労働時間短縮などの具体的な対処は、各企業によって異なるので、私を含む社会保険労務士に相談していただければ幸いです。

※写真は今日の夕食で、刺身盛り合せ大盛(岩田屋特売にて1000円→500円)、ロールキャベツ等です。中トロが美味しかったです。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。









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