2018年1月30日火曜日

1月30日 中小企業の事業継続を人材面から考える

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
 
1月30日 中小企業の事業継続を人材面から考える

1月30日火曜日。今日は、中小企業の事業継続に関して、気になる記事がありました。

※ダイヤモンド・オンラインより引用

日本の「お宝企業」が絶滅危機!廃業予備軍127万社の衝撃
1/22(月) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン

 『週刊ダイヤモンド』1月27日の第1特集は、「廃業or承継 大量廃業時代の最終決断」。団塊世代の大量引退時期が迫り、大廃業時代の足音が聞こえている。廃業するか、事業承継を検討するか──。オーナー経営者が大事に育ててきた会社の“最終決断”をどう下すべきなのか。10年後のゴールを目指して、「会社の畳み方・譲り方」を検討してほしい。

 
 大廃業時代が足音を立てて迫っている。
 経済産業省が衝撃的なシナリオを提示した。日本の企業の3社に1社、127万社が2025年に廃業危機を迎えるというものだ。このまま廃業問題を放置すると、雇用650万人、GDP22兆円が消失してしまうという。

 東京商工リサーチによれば、廃業する企業の約半数が経常黒字なのだという。優良企業が大量に退出してゆく姿は異様にも映る。事業がジリ貧になっているわけではなく、後を受け継ぐ者がいないため、仕方なく廃業を選ぶ経営者が増えているのだ。

 実際に、惜しまれて廃業を決めた中小企業の経営者は少なくない。

 次ページの図は、すでに廃業した企業、あるいは廃業を決めた企業をまとめた「絶滅危惧企業リスト」ともいえるものだ。

 岡野工業が製造する注射針は、赤ちゃんや糖尿病患者のインスリン注射などにも使われる「痛くない注射針」だ。品質管理に厳しい大手自動車メーカー向けの部品も製造するなど、世界に誇る技術を持つ企業だが、後継者がおらず廃業の道を選んだ。

 作り続けて82年。羽衣文具が製造するチョークは「世界一書きやすい」という評判だった。だが、需要が低迷した上、後継者問題も持ち上がり、会社を畳んだ。興味深いのがこの先で、羽衣文具の製造技術・ノウハウは海を渡って韓国企業に買収された。

 廃業予備軍には歴史の長い老舗企業や、日本の工芸品を手掛ける伝統企業が多く含まれているのも特徴だ。企業名はさほど知られていなくても、日本にはオンリーワンの技術・サービスを誇る中小企業が多く埋もれている。独自色を持つ中小企業の集積が、日本の産業を支えてきたとも言える。

 環境変化に応じて企業に新陳代謝が必要なのは言うまでもないが、将来有望な“お宝企業”が次々と消えてゆく事態は見過ごせない。

 大量廃業問題は、マクロ経済に負のインパクトを与えるのみならず、日本の産業基盤を劣化させる元凶にもなりうるのだ。

※引用終わり。

私自身、社労士として、中小企業の事業発展事業継続を手伝ってきました。そんな中、記事のように、世代交代人材的事業継続の危機を招いている中小企業が多いのを実感します。少子高齢化の現在、顧問先においても、経営者だけでなく従業員の高齢化も深刻になっています。

具体的に、一部の中小企業において下記のような現状を社労士として見かけます。

・従業員の大部分が40代・50代・60代を占め、20代・30代の若い従業員がいない。
・経営者自身が70代であるが、「ずっと自分が続ける」的な経営を続け、経営における後継者を育てていない。
従業員の高齢化が明らかなのに、ここ10数年間新規採用・中途採用をしていない。

 過去、社長さんが70代後半であるにも関わらず、息子・娘に継がず、従業員の中から「社長の後任者」を育てないうえに、選定もしなかった会社を見ました。結局、会社は吸収合併の末に潰れました。。。

今後中小企業は、拡大路線も大切ですが、事業継続を大切にした経営が必要だと思います。事業継続には、お金も必要ですが人材も必要です。人材は、経営者労働者両方大切だと思います。お金の継続人材の継続を考えた経営が今後必要では?と私は思います。

特に少子高齢化・熟成した経済状況の現在、人材の維持・確保は重要だと思います。中小企業にとって、事業拡大より適正な規模で維持することが考える必要であると私は思います。

なお中小企業は、同族会社が多いのも事実です。同族での事業継承をするならば、引継ぎの時期・経営の教育は今後も大切だと思います。同族会社でない場合は、従業員と言う財産を失わない「経営者引継ぎ」早目に行って欲しいと、社労士の立場としては思います。

従業員に関しては、会社の事業継続の為にも、新卒採用中途採用のバランスを保ちながら、採用・教育が必要だと思います。今後は目先の景気に左右されない採用計画・人材教育をお薦めします。少子高齢化の現在、中小企業の事業継続のためには、緩やかで円滑な世代交代をしていく必要があると私は思います。


※写真は、おでん・ポトフ等です。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。








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