2017年4月23日日曜日

4月23日 入社2日目でばっくれ退職した新社会人(22歳)の言い分から考える事

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
 
4月23日 入社2日目でばっくれ退職した新社会人(22歳)の言い分から考える事

4月23日日曜日。今日は、新社会人に関する気になる記事がありました。

※日刊SPAより引用

 入社2日目で“ばっくれ”退職した新社会人(22歳)の言い分「初日でこの会社はないなと見切りはつけてた」
(日刊SPA!)
 「ゆとり世代」という言葉がすっかり浸透化した近年、若者世代の常識はずれな立ち振る舞いは後を絶たない。特に多いのが、会社に内定をもらったものの入社数日で出社をしなくなる、“ばっくれ新人”だ。
 会社は新人を育てるために時間やカネなどあらゆるコストをかけて人材を採用している。その意味で、バックレは完全なるルール違反。そのトラブルから訴訟になるケースもあるという。

 だが、今年度も新入社員にばっくれられたという報告が後を絶たない。
 今回、日刊SPA!編集部が見つけたのは、入社2日目でばっくれ退社をし現在無職の伊藤誠二さん(仮名・22歳・男性)だ。
 彼はなぜ会社から消えたのか。“ばっくれ新人”の実態に迫った。

「こんなはずじゃなかった」自分に合わないと直感した入社初日
 都内の文系私大を卒業後、中小企業の営業職への内定が決まった伊藤さん。内定が出たのは大学4年時の9月。なかなか選考が進まず、就活には苦労したという。それもあり、入社前はやる気に満ち溢れていた。
「最初に会社から内定をもらった時は嬉しかったです。保険関係の営業職に受かって、特にその仕事がしたかったわけではないですけど、周りも内定をもらってる奴が多かったし、とりあえずゴールしたみたいな安堵感がありましたね

 しかし、そんなやる気も出社した途端に打ち砕かれた。
「出社1日目でかなりやる気がなくなってしまいました。入社日に全員で自己紹介をしたときのことです。部活は何をやってたかを聞かれて、特にしていないと言ったら、経験のないサッカーの社外活動を熱心に誘われました。いわゆる体育会系の会社だったんですよね。朝礼時に皆輪になって大声で社訓を言わされるのもびっくりしました。正直、腹の中ではすぐにやめてやろうと思いました」

 会社の雰囲気が想像していたのと違いすぎた、こんなはずじゃなかったというのが彼がこの会社を去りたくなった最初の動機だった。

◆2日目、ばっくれる。「迷惑はかけたくないけど、面と向かって話すのは気が引ける」
 出社1日目で退社を意識した伊藤さんだったが、一縷の望みにかけて2日目の出勤を決意したという。

「初日でほぼこの会社はないなと見切りはつけてたんですが、出社日に同期会みたいなのがあって、LINEグループにも招待されていたのでいきなりばっくれるにはどうも気が引けました。一応2日目は行きました。でもやっぱりその会社の独特の雰囲気が合わなかった。このままサークルノリみたいな感じは無理だなと思い、耐えられずに昼休みに会社を抜け出してそのままばっくれました。会社を出た瞬間にグループLINEは脱会して同期は全員ブロックしましたね」

「罪悪感は多少あります」
 なんの申告もなく退社する事への罪悪感等はなかったのだろうか。
「罪悪感は多少あります。会社からその後すごい電話かかってきましたし、上司なんかは家まで来ましたから。もちろん居留守にしました。申し訳ない気持ちはたしかにありますけど、ただあの会社でこの先やっていくのは僕には無理だし、早い段階でやめた方がお互いの為にもなると思うんで今は特別思う事はないですね

 しかし、大学卒業後早くも無職になった伊藤さん。この先はどう考えているのだろうか。
「とりあえず4月は実家でゆっくりしようと思います。前の会社のこともあって少し疲れているので休憩期間ということで。自分には営業は合わなさそうなので、5月あたりになったら物流や事務職を狙ってまた就活するつもりです。今は求人が多くなってますし、自分みたいにすぐに辞められて人材を探している会社は絶対ありますから。経歴的にも新卒でばっくれた会社のことは言わなきゃバレないと思うので、転職活動にも響かない。半年で辞めたりしたほうが転職先で嫌がられるんじゃないかな。むしろいま辞めておいてよかったです」

 自分に合わない会社にはすぐに見切りをつけて次を探す。これでよいのだろうか。

※引用終わり。

確かに、この入社2日目で退職した新入社員も問題が多いですが、採用した企業にも問題が多いと私は思います。確かに、中小企業にとって採用は時間と費用がかかり、このような入社2日目で退職された時の精神的なショック・時間及び金額面での損失は大きいと思います。

しかし、この記事の中で気になったのは、新入社員の「特にその仕事がしたかったわけではないですけど、周りも内定をもらってる奴が多かったし、とりあえずゴールしたみたいな安堵感がありましたね」と言う言葉です。この言葉から、採用・面接の大切さを改めて私は実感します。

中小企業にとって大切なのは、「自分の会社に合った人材」「自分の会社を好きになってくれる人材」「自分の会社の仕事を好きになってくれる人材」です。しかし、記事の新入社員は、全く該当しないと思います。このような人材を選んでしまったのは、採用・面接等入社試験の仕方が甘かったと思います。

少子高齢化に伴い、慢性的な人手不足の現在、「猫の手も借りたい」のは事実だと思います。しかし、この記事のような中途半端な採用をすると、精神的なダメージ二度手間が増えるだけです。この記事を教訓に、売り手市場であっても、「妥協した採用」会社の社風に合わない人材を雇う採用」等はしないようお勧めします。

そのためにも、自社の情報は、「良い面」だけでなく、会社の(独特な)社風や個性、「問題点(ある意味、悪い面)」も含めて多く見せる必要があると思います。問題点(悪い面)に関しては、具体的な改善策を実施している旨説明する必要があると思います。また採用時に問題対処能力・柔軟性・精神的耐性等を面接・適性検査・インターン制度(体験入社)等で見極める必要があると思います。

なお記事のような入社2日目で退職する新入社員に関しては、社会の荒波に揉まれ、厳しい試練が待っているのは言うまでもありません。新卒の場合、「学歴」と言う武器が使えますが、中途採用になると学歴ではなく技能・資格・経験等で決まります。実際、実社会に使える知識・資格・技能があるか否かが重要なので、もし就職活動中で記事を読んでる学生さんがいらっしゃったら、参考にして頂ければ幸いです。

また会社側も、一部の中小企業では、極度の「宗教めいた」運動会系のノリがあります。自分の会社の考え方に合う労働者だけ雇えば「相思相愛」ですが、多くの労働者は「ドン引き」するのがオチなので、会社側も軌道修正が必要だと私は思います。


※写真は今日の今日の夕食で、納豆炒飯・めざし・味噌汁等です。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。









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