2015年9月1日火曜日

9月1日 いじめ問題から労務管理を考える

福岡・久留米ぶっちゃけ社労士会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 吉野正人です。

9月1日火曜日。とうとう9月に入り、2015年も、あと4ヶ月になりました。最近は1日1日が大切だと思うこの頃です。今日は、いじめ問題から労務管理を考えたいと思います。

いじめ問題から労務管理を考える

※川北新報より引用

<仙台中1自殺>別な男子もいじめ被害
河北新報 8月25日(火)9時12分配信

<仙台中1自殺>別な男子もいじめ被害
自殺した男子生徒に関する調査結果報告書


 仙台市立中1年の男子生徒=当時(12)=が昨年秋にいじめを苦に自殺した問題で、この中学校では男子生徒の自殺後も、別の男子生徒に対するいじめが起き、最近まで続いていた疑いがあることが24日、同校関係者の話で分かった。この学校は同日、全校集会を開いたが、男子生徒が自殺した事実を明らかにしていない。学校側の対応が要因で、毅然(きぜん)とした対策が取れず、いじめに歯止めがかかっていない可能性も出てきた。

【時系列で】自殺に至る経緯と学校側の対応

 関係者によると、男子生徒の自殺後、同学年の別の男子生徒に対し、複数の生徒によるいじめが目立つようになった。学校はことし夏、いじめに加わった側といじめられた側の双方の生徒と保護者を集め、いじめを謝罪させたという。

 男子生徒の自殺に関し、市いじめ問題専門委員会が市教委に提出した報告書によると、学校は昨年5月と7月の2回、「謝罪の会」を開いたが、その後、いじめがエスカレートしたと結論づけた。
 専門委の聞き取り調査に対し、教職員らは「謝罪の会をやることで、いじめがエスカレートする危惧はその時はなかった」「謝罪の会が終わったことで、トラブルは終了したという思いはあった」と証言した。

 男子生徒の自殺に関し、学校はいじめに加わった生徒とその保護者には事実を伝えたが、他の生徒や保護者には「転校した」などと偽りの説明>をしていたことが判明している。
 同校の関係者は「男子生徒の時と同じ(謝罪の会などの)手順で結局、何も変わっていない。いじめ抑止のためにも、学校は事実をきちんと公表すべきだ」と話した。

 河北新報社の取材に対し、学校側は応じていない。市教委は「(この学校では)本年度に入ってから別のいじめ事案の報告は受けているが、(自殺問題の)反省を踏まえ、適切に対応している」としている。

※産経新聞より引用

いじめ隠蔽で懲戒 基本方針あす決定 大阪市教委
産経新聞 8月24日(月)15時7分配信

 大阪市教委が、いじめが疑われる事案の情報を故意に隠蔽(いんぺい)した教職員に対して懲戒処分を含む厳しい罰則を科すことを明記した「いじめ対策基本方針」の制定を検討していることが24日、市教委への取材で分かった。25日の教育委員会議で正式に決定する。

 いじめを兆候段階から見逃さず、学校や市教委、保護者間で情報共有し、迅速に対応するのが狙い。文部科学省によると、自治体のいじめ対策でいじめの情報を隠した職員への懲戒処分が明記されることについて「聞いたことがない」としている。

 基本方針案では、「いじめが事実と確認されるまで被害者とみなさない考え方では、いじめを受けた子供の尊厳を守ることはおぼつかない」として、いじめを受けた可能性があれば被害児童・生徒とみなして対応することを明記。

 教職員がいじめの情報を故意に隠蔽した場合は、公務員として職務を怠った「非違行為」とし、懲戒処分などの厳正な対処を行うこととした。

 また、いじめ事案の調査結果の積極的な開示、被害児童・生徒からの通報を受け付けるサイトやメールボックスの設置なども盛り込んだ。

※引用終わり。

私自身、労働相談の仕事を今まで多くしてきましたが、正直大人でもパワハラいわゆるいじめ問題は深刻だと思っています。私の主観的な考えでは、いじめをする子どもの親も「人間的に残念な人」「パワハラをする人」が多いような気がします。。。

学校等で「いじめゼロ」運動を行うと、校長先生を筆頭に先生方は、表向きのいじめがあっても「無かったこと」にしている事例が多いように思われます。理由としては、いじめがあった事実を正直に教育委員会等上部機関に報告すると、「人事的に不利になる」からだと思われます。いわゆる「正直者がバカを見る」パターン(事例)です。

このように、いじめゼロのような失敗をゼロにする事に傾倒すると、自己保身のために嘘をついたり隠蔽したりするのが常套化すると思われます。これを防ぐためには、以前書いたことがありますが、下記のような対処が必要だと思います。

・事故・トラブル・失敗等発生自体の責任は、労働者個人を追求するのではなく「会社」「経営者」自体の責任として考える。

・評価すべきは、事故・トラブル・失敗等発生における労働者の初期対応・対処を評価する。

・労働者が事故・トラブル・失敗等を報告・連絡・相談したことは高く評価し、事故・トラブル・失敗等を報告しなかったこと・ウソをついたことに対しては厳しく懲戒処分等を行う。


以上のような対処が必要だと思います。まさに、産経新聞の記事に書いてある大阪市教育委員会が検討していることが、私の言いたいことです。今後は中小企業においても、同じような対処が必要であり、就業規則懲戒処分に追記した方が良いと私は思います。



写真は、今日の夕食で、高野豆腐の豚バラ巻き、切り干し大根、きゅうりと大豆のサラダ、めざし、かぼちゃの煮物、高野豆腐の煮物です。高野豆腐の豚バラ巻きが、おいしかったです(^^)。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。


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