2017年11月27日月曜日

11月27日 絶好調だったサンマルクが急失速した理由から人材不足を考える

福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
 
11月27日 絶好調だったサンマルクが急失速した理由から人材不足を考える

11月27日月曜日。今日は、サンマルクに関する気になる記事がありました。

※東洋経済より引用

絶好調だったサンマルクが急失速した理由
11/19(日) 5:00配信 東洋経済オンライン
 拡大路線をひた走ってきたサンマルクホールディングス(HD)に“異変”が起きている。

同社はカフェ「サンマルクカフェ」やベーカリーレストラン「サンマルク」を柱に事業を展開し、前2017年3月期まで4期連続で最高純益を更新するなど好調な業績を維持してきた。

 ところが、11月14日、今2018年3月期の通期業績計画を下方修正した。期初時点では売上高718億円(前期比6.4%増)、純利益47億円(同6.0%増)と、過去最高純益を達成する計画だった。

人手不足で接客ができない店舗も
 今回の修正計画では売上高692億円(同2.5%増)と増収を維持するものの、純利益が36億円(同16.9%減)と、一転して大幅減益の見通しとなった。15日に行われた決算説明会の席上で、サンマルクHDの綱嶋耕二専務は「急な好転は望めない」とうなだれた。

 チョコレート入りのクロワッサン「チョコクロ」が若い男女に支持されるなど、固定ファンの多いサンマルクHDの業績にブレーキがかかった理由はいくつかある。

1つ目は既存店の苦戦だ。当初は通期で前期並みと見込んでいた既存店売り上げが、今回の修正で前期比2.5%減の見通しとなった。

 上期(2017年4~9月期)の立地別の状況を見ると、駅ビル内店舗などは前期比1~2%減で推移。ショッピングセンター内店舗は5~6%減、郊外型店舗も5%減と落ち込んだ。綱嶋専務は「顧客の節約志向の流れが続いている」と、個人消費が本格回復に至っていないことが既存店不調の要因だと説明する。

 外食業界全体の人手不足を受け、十分な人材を集めることができなかったことも痛い。一部店舗では、満足いく接客ができずに来店客が帰ってしまうケースも散見された。

 もう1つの理由は、出店計画の大幅な遅れだ。サンマルクHDはこれまで、積極出店を成長の原動力としてきた。2015年3月期は94店舗、2016年3月期は93店舗と高い水準で出店を続けた。

 だが、2017年3月期は68店舗とペースダウン。今2018年3月期も期初時点では86店舗の出店を計画していたが、「現実的にはこの数字は無理」(綱嶋専務)と判断し、63店舗へと修正。駅ビルや駅内への出店を目指したが、賃料高騰で条件の折り合わないケースが多発したほか、十分な人材を確保できていないことも響いた。

■社長の復帰時期は先送り
 こうした結果、前期までの新店効果で増収はキープするものの、十分な売り上げが確保できないことに加え、じわじわ上昇する人件費などの負担増を補えない構図となった。

 サンマルクHDはこれまでにも大幅減益の局面はあった。しかし、今回の減益見通しの背景にはある“特別な事情”が存在する。経営トップの不在だ。

 実質的な創業者であり、1989年の創業から30年弱で全国的なチェーン店へと押し上げた片山直之社長(59)が病気を患い、現在も自宅療養を続けている。メールなどで経営数値や幹部社員の日報などをチェックし、会社にも時折顔を出してはいるという。

 当初は下期(2017年10月~2018年3月)に本格復帰する予定だったが、今回の決算発表で2019年3月期中の復帰へと遅れることが発表された。綱嶋専務は「順調に回復しているが、完全に戻れるように万全を期す」と強調する。

 会社側は「片山社長の病気が出店計画に影響していることはない」と主張するが、店舗開発や商品開発を中心となって進めてきた片山社長の不在による影響は小さくないはずだ。牽引役不在のこの局面をどう乗り切るのか。サンマルクHDの底力が試されている。

※引用終わり。

最近、人材不足・人手不足による業績低下営業時間短縮・店休日等の記事が目立ってきたような気がします。今回のサンマルクの記事においても、人手不足・人件費上昇に関する記述が気になりました。いまや人手不足に伴う人材確保人材定着化は、企業の事業継続における必須課題であると私は思います。

ネット社会の現在、ネットで求人情報が手に入り、口コミ含め会社の情報も手に入りやすくなりました。また業界の情報も、悪い情報は特に広がりやすくなったような気がします。記事のサンマルク等飲食業は、ワタミ等一部の飲食業における過重労働・パワハラ等「悪い評判」により、業界全体に影響が出ているように思えてなりません。

しかし慢性的な人手不足に対して、手をこまねいてる場合では無いと私は思います。積極出店に対し、今後の人材確保は難しいと私は思います。人手不足だからと言って、外国人労働者活用をする場合も多いですが、継続的な雇用継続を考えると個人的にはお勧めできません。

また、衰退する飲食店の共通点として、社労士から見て下記の共通点があると思います。

売上が上がると、すぐに店舗を増やし、多角化事業拡大し、新規採用を増やす。
・新規採用者が多い反面、即戦力を求め、ちゃんと教育しない為、すぐ退職するため従業員が定着しない。結局売上が下がり、人件費が多大に発生し、赤字になる。
・即戦力ばかり求めて社内教育せず、定着しないため入退社が激しく、「人材の自転車操業」を繰り返している。
採用した従業員に完璧を求め、促成栽培的な教育をした挙句、従業員が壊れて辞める。

今後、飲食業においては、既存店舗の人員確保と定着を重点にした方が良いと思います。事業拡大は、既存店の人材・事業安定を確認してから、「少しづつ」着実に行う事をお薦めします。


※写真は先日の夕食で、鯛のバジルソース・水菜のサラダ・豚汁・おから等です

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。







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