2016年5月22日日曜日

5月22日「過酷研修で障害」サニックス提訴から学ぶこと

福岡・久留米ぶっちゃけ社労士会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

「過酷研修で障害」サニックス提訴から学ぶこと

5月22日日曜日。今日は社内研修に関する気になる記事がありました。

※毎日新聞より引用

「過酷研修で障害」サニックス提訴から学ぶこと
毎日新聞2016年5月16日 08時02分(最終更新 5月16日 12時29分)

 過酷な新入社員研修で障害が残ったとして、太陽光発電設備施工などを手掛ける「サニックス」(福岡市、宗政伸一社長)を相手取り、元社員の男性(50)=広島県福山市=が約2200万円の損害賠償を求める訴訟を広島地裁福山支部に起こした。24キロを歩かせ、集団の一人でも脱落すれば連帯責任を問われるなどの内容。福山支部での弁論で男性側は「無理なプログラムを強制し、安全配慮義務を怠った」と主張し、会社側は「無理な要求はしていない」と争う構えをみせている。

 提訴は1月28日付。訴状などによると、男性は2013年8月に入社し、福岡県宗像市の同社研修センターで約10日間の新人研修に参加した。研修は営業などに関する座学のほか、10人ごとの班が一定速度で長距離を歩く「歩行訓練」が繰り返された。終盤には「サニックススピリッツ」と銘打たれ、24キロを4時間で歩く訓練が課された。

 男性は2回の歩行訓練で両脚を痛めていたが、会社側から「一人でも脱落すれば班全体が失格」「クリアできない人間はうちに要らない」などと言われ、同僚に迷惑を掛けることや解雇を恐れて訓練を続けた。24キロを完歩したが、症状が悪化。両膝関節挫傷などと診断され、関節可動域が狭まる障害が残ったとしている。男性は障害のため休職し、14年に退社した。

 当時48歳で体重が100キロ近くあり、男性側は「無理な運動をさせれば負傷する可能性が高いことを十分認識していたにもかかわらず、(会社は)無理なプログラムを組んだ」と指摘。研修に医療職を配置せず、男性が訓練の中断を訴えても認められず、安全配慮義務を怠ったと主張している。

 サニックス側は弁論で「(男性から)膝と足首が痛いとは聞いたが、捻挫などの負傷の訴えはなかった。サニックススピリッツには参加の意思を確認しており、強制はしていない」などと反論している。同社は取材に対し、「係争中であり、コメントは差し控える」としている。【真下信幸】

※引用終わり。

今回も毎日新聞の記事ですが、毎日新聞の労働者側の目線で書いた、労働トラブル関係の記事は、相変わらず迅速です。私自身、会社側の立場として、今回の記事は、「けしからん」で済まさないように、反面教師にしたいと思います。

入社後の社内研修は、新卒であれ中途採用であれ、企業理念・会社のルール・専門知識や技術の習得など非常に重要だと思います。しかし、研修でせっかく雇った人材を負傷・病気等で「壊して」しまっては意味がありません。また、労働トラブル発生時の早期対応を怠ったように思えてなりません。。。

労働契約法第5条では、「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。」と労働者の安全への配慮(安全配慮義務)が定められ、今回の訴訟における論点になっています。今後は、労働契約法による安全配慮義務違反を元にした訴訟が増えると思われます。

サニックスと言う会社自体、モーレツ系・運動会系の会社という印象を持ってましたが、記事によると「そのとおり」だったようです。個人的には、企業理念共感し、会社としての財産となるべく育てるのに、記事のようなスパルタは不要だと私は思います。

今後は、
企業理念に共感し、自発的に行動する従業員を育てるような「運動会系ではない」「スパルタではない」社員教育をする必要があると思います。その為には、OJT(日常業務を通じた従業員教育)だけでなく、社外教育機関を活用したOFF-JT(職場外訓練)を併用した教育が必要だと私は思います。



写真は今日の夕食で、ハンバーグ・冷やしうどん・炒り豆腐・鯖の塩焼き等です。非常にボリュームたっぷりでした(^_^)。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

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ただし会社側の相談のみであり、労働者からの相談は対応していませんので、ご了承願います。
なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。
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