セクハラ自殺 サイゼリヤの記事を読んで学ぶこと
今日は、セクハラに関する記事について書きたいと思います。比較参照の意味で、2種類記事を掲載します。
※朝日新聞より引用
「セクハラで自殺」サイゼリヤを提訴 バイト女性の遺族
朝日新聞2015年7月21日19時22分
外食チェーン「サイゼリヤ」の関東地方の店でアルバイトをしていた20代女性が上司からのセクハラなどを理由に自殺したとして、女性の遺族が21日、上司や会社に約1億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状などによると、女性は既婚の男性副店長(20代)から店内で何度も体を触られたり、自宅に上がり込まれたりし、2014年12月に自殺した。原告側は「正社員をめざす気持ちにつけ込み、職務上の地位や権限を乱用した」と主張。会社も副店長のセクハラ行為を放置し、安全配慮義務などに違反していたとしている。サイゼリヤ広報担当は「訴状が届いていないため回答できない」とコメントしている。
訴状や遺族らによると、女性は副店長から給与明細に「好きだ」と書き込まれる一方で、女性がほかの社員に指示を仰ぐと無視され、「死ねばいい」などパワハラ発言も受けていたという。さらに副店長は嫌がる女性と4カ月にわたって性的関係を強要。女性は拒み続けていたところ「一緒に死のう」と心中を持ちかけられ、自宅で自殺した。生前、母親や友人に「困っている」と相談していたという。
※産経新聞より引用
「セクハラ原因で自殺」訴訟、サイゼリヤが棄却求める 副店長「恋愛関係だった」と責任否定
産経新聞2015.10.5 11:56
ファミリーレストランのサイゼリヤで働いていた20代の女性が自殺したのは副店長だった男性のセクハラが原因だとして、両親らが同社と男性らに計約1億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が5日、東京地裁で開かれ、同社は請求棄却を求めた。
関係者によると、男性は「恋愛関係だった」と法的な責任を否定し、同社は詳しい主張をしていない。
両親の訴えによると、関東地方の店で働いていた女性は、昨年3月から副店長に抱きつかれるなどのセクハラを受け続け、同12月に自殺した。会社に対しては、こうしたセクハラを放置したと主張している。
※引用終わり。
この事件も、少し前に新聞沙汰になり問題になりましたが、とうとう裁判が始まったようです。会社側は、記事を読んだ限りは争う姿勢のようです。この記事を読んだ限りでは、わからない点が多いですが、個人的には会社側は不利だと思ってしまいます。。。
今回の事例は、セクハラ→自殺→民事訴訟で損害賠償請求の事例です。仮に、この裁判で会社側が勝っても意味があるのだろうか?と私は考えてしまいます。個人的には、裁判沙汰になる前に、何故労使間で和解・解決できなかったのか?と考えてしまいます。現在はネット社会なので、新聞等の報道後の広がり方は非常に速いようです。
この事件に関しても、初期対応の杜撰さや裁判沙汰になった後のお粗末さを私は感じます。この事例を教訓にセクハラ及びパワハラにおいて、下記のような対処を今後する必要があると思います。
・セクハラ、パワハラ等による自殺発生時のご遺族への初期対応(労災申請するか否かの遺族との協議・謝罪・慰謝料、逸失利益等社内話し合いによる和解)。
・セクハラ・パワハラ等による自殺再発防止における改善案作成:就業規則等規程見直し、社内相談窓口等社内解決制度創設。
・再発防止策策定後に伴う、改善行動計画実施(期限を決めて行動)
以上のような対処が必要だと思います。問題(失敗)から、問題点を早期解決し、解決後は改善点をみつけ、改善すべくコツコツ行動していく必要があると思います。
問題が裁判沙汰になったり、新聞沙汰になった場合、今後はネットでの情報拡大による営業への悪影響・採用への悪影響を考慮する必要があると思います。表面化する前の社内での初期対応・早期解決をお勧めします。
写真は今日の夕食で、餃子、秋刀魚の蒲焼き、高野豆腐、切り干し大根です。
以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。
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