2016年7月14日木曜日

7月14日 ワタミ過労死訴訟から学ぶこと

福岡・久留米ぶっちゃけ社労士社労士の立場から労使間の建設的関係を目指す、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

ワタミ過労死訴訟から学ぶこと

7月14日木曜日。最近、労働保険年度更新や社会保険算定基礎届関係でバタバタしておりました。久しぶりの投稿になります。今日は、ワタミ過労死訴訟事件後について、気になる記事がありました。

※読売新聞より引用
ブラック企業と闘う基金、自殺女性の両親創設へ
読売新聞2016年07月06日 19時39分
 居酒屋「和民」で働いていた女性(当時26歳)の過労自殺を巡り、運営会社「ワタミ」などと和解した両親が、若者に過酷な労働を強いる「ブラック企業」に対し、労働訴訟などを起こす際の費用に充てるための基金を、損害賠償金の一部を使い、8月にも創設する。

 基金は「ブラック企業と闘う望基金」と命名され、企業側に対し、未払い賃金の支払いなどを求める訴訟の費用について、50万円を上限に無利子で貸し付ける。敗訴するなどして、金銭を得られなかった場合は返済の免除もある。

 両親は「泣き寝入りしている人が、声を上げる手助けをしたい」とコメントしている。

 女性は2008年4月に入社し、神奈川県内の店舗で働いていたが、約2か月後に飛び降り自殺した。両親は過重労働などが原因として提訴し、昨年12月、東京地裁で同社側が約1億3400万円の賠償金を支払うなどの内容で和解が成立した。

※引用終わり。

ワタミ過労死訴訟に関しては、ご遺族の強い意思と多くの支援に支えられ、労使間和解により、一区切りがつきました。しかし、失われた生命は戻る事はありません。。。ご遺族にとっては、大きな傷として残ってしまったのは事実です。

そんな状況で、ご遺族により基金が設立されたようです。ある意味、同じような境遇で苦しむ労働者を助けたいという強い意思による設立だと思われます。私自身、会社側の立場で仕事をする事が多い社労士ですが、二度とこのような大惨事を起こさないよう対応していきたいと思います。

思い返せば、ワタミの従業員が過重労働により自殺してから、約7年の月日が経過した末での和解でした。この長い時間莫大な損害賠償金は、防げるはずの時間とお金だったと私は思います。この訴訟は、経営者である渡辺美樹氏のミエとプライド意地が邪魔をし過ぎてしまい、現実を冷静に判断し、早急な対応ができなかったと思えてなりません。。。

今後、私を含む社労士・経営者・人事担当として、反面教師にしていく必要があると思います。簡単に言えば、過労死で自殺のような労災が起こった場合、訴訟までして争ったら、どのような結末が待っているか?」がわかったと思います。結局は、多大な時間とお金を無駄に費やし、労使共々身も心もボロボロになる結末が待っていると私は思います。

この記事を教訓に、下記のような対処を、今後する必要があると思います。

・過重労働による自殺等労災死亡事故発生時のご遺族への初期対応(労災申請するか否かの遺族との協議・謝罪・慰謝料、逸失利益等社内話し合いによる和解)。

・過重労働等による自殺再発防止における改善案作成:就業規則等規程見直し、社内相談窓口等社内解決制度創設。

・再発防止策策定後に伴う、改善行動計画実施(期限を決めて行動)

上乗せ労災加入


今回の問題点(失敗)から、早期解決し、解決後は改善点をみつけ、改善すべくコツコツ行動していく必要があると思います。

また、パワハラと長時間労働の組み合わせによる労働トラブルも多発してるので、労働時間管理と担当者の労働負荷のコマ目な確認・見直しをオススメします。


写真は今日の夕食のメインで、自宅にてヒレステーキでした。久々の牛肉でバリ旨でした。

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士社労士の立場から労使間の建設的関係を目指す、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。
福岡 久留米
採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人
移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。
なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。
社会保険労務士おくむらおふぃす



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