2015年6月23日火曜日

6月23日 中小企業における 第2新卒者や中退・既卒組採用について 

福岡・久留米ぶっちゃけ社労士会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと 採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
中小企業における 第2新卒者や中退・既卒組採用について

今日は採用に関する気になる記事がありました。

※産経新聞より引用

中小・ベンチャーの採用ターゲットは第2新卒者や中退・既卒組 売り手市場にあの手この手

産経新聞 2015.6.17 11:00

中小・ベンチャーと正社員希望の既卒者らをマッチングする、ジェイックの集団面接会=東京都千代田区

 平成28年に卒業を予定している大学生の採用活動は、好調な企業業績を背景として昨年に引き続き学生優位の「売り手市場」。今年は経団連の採用ルール変更もあって、大手でさえも苦戦を強いられており、知名度が低い中小・ベンチャーはなおさらだ。このため新卒は諦めて、既卒者や中退組にターゲットを当てる中小企業も顕在化。こうした動きに呼応する形で、両者の架け橋となるマッチングビジネスも活況を呈している。

売り手市場に苦境の中小企業

 「卒業生、入場!」。司会者の号令の下、リクルートスーツに身を固めた31人の男女が、ふた組に分かれて部屋に入場し、一斉に「本日はよろしくお願い致します!」と力強くあいさつした。通常の新卒採用の面接会場に比べると、平均年齢は少し高め。「正社員として働きたい」という意欲を示す20代と、中堅中小企業の経営者を集め、社員研修事業を展開するジェイック(東京都千代田区)が行った集団面接会の一コマだ。

 厚生労働省と文部科学省によると、今春に卒業した大学生の就職率(4月1日時点)は96.7%。4年連続の改善で、9年の調査開始以来、リーマンショック直前の20年春に次ぐ高水準だ。こうした中、中小・ベンチャーからは「希望にかなう人材をなかなか採用できない」といった声が相次いでいる。「2015年版 中小企業白書」では、深刻な人手不足により「必要な人材を確保できていない中小企業は4割近くに上る」と指摘する。

一方、3年以内に離職する割合は大学生で3割に達しており、卒業・中退後にフリーターで過ごす層も一定規模で存在する。こうしたミスマッチを解消するのがジェイックの集団面接会で、1年間にわたって随時開催される。記者が足を運んだのは5月下旬。31人のうち正社員の経験者が11人で、その中には慶応大や明治大といった著名大学の出身者も含まれている。このほかフリーターや大学中退組らに加え、今年3月の卒業者も10人参加した。

 面接会に臨む“卒業生”は2週間にわたる「営業カレッジ」というプログラムで徹底的に鍛えられる。具体的にはあいさつの仕方やビジネスマナーに加え、電話応対やセールストークなどを座学やロールプレーイングを交えてじっくり研修する。参加者全体の性格を分析した場合、どちらかといえば控えめな傾向が強いため、「自分の殻を破ってもらうことを重視する」(古庄拓・経営企画部執行役員)という。

マッチングビジネス活況

 その代表格が2日間にわたって行われる、飛び込み営業の実践訓練。担当エリアの地図と自分の名刺を渡されて、実際の企業を飛び込み訪問する。1冊600円(税別)の小冊子を売りに行って営業の厳しさや度胸を養うのがねらいだ。

今回の「卒業生」の1人は、東海大学の中退者。大学では理学部に所属していたが、自分に向かない学問だと悟り中退の道を選んだ。「日本は学歴で判断されてしまう。大学中退は、一般的なレールから外れており、もう終わり」。そんな境地で携帯電話ショップなどに派遣社員として勤めていたが、友人が就職し楽しそうに働く姿に触れて心情が変化した。

 中小企業の世界に足を踏み入れようとした理由は「仕事が分業されていないので、いろいろな経験をできると思った」ため。高校時代はサッカーに熱中し東京都の選抜組に抜擢(ばってき)されたほどの実力者で、もともとリーダーシップ性などを兼ね備えていただけに、研修を経て自信満々で面接に臨み、IT系の人材ビジネス企業に入社が決まった。

 集団面接会では2日間で中小企業と卒業者が、総当たり形式で面接を行う。お互いに「◎」「◯」「×」で評価し、「◎」「◯」同士は個別面接をセッティングする。就職が成立した時点で採用企業から費用が入るシステムだ。この日に参加していた企業の業種は情報処理サービスや建築資材の販売、倉庫業、翻訳・通訳サービスなど計11社だ。

 千葉県に本社を置く賃貸管理会社の中では、最大規模であるアービック(市川市)は常連組。グループ全体の社員数は150人で、このうち約20人がジェイック経由だ。成績も優秀。5月の営業成績トップ5のうち、3人が営業カレッジの卒業生だった。

心構えが違う既卒者・中退者

 ジェイックにこだわる理由について、川崎菜穂実・PM事業本部長は「新卒者は『営業目標を達成して当たり前』だということを、あまり強く意識しておらず、会社に行けば給料をもらえるという感覚。抜本的に教育を行う必要があるが、営業カレッジの卒業生は『達成するための努力は当たり前』と心構えがまったく異なるため」と説明する。新卒の採用にも力を入れているが、今年の新入社員は1人。「目が肥えてしまって、どうしても欲しいという人材はなかなかいない」という。

 企業の間では、大学3年生を対象にしたインターンシップを募集する動きが活発化している。立教大に通う女子学生は本命が金融。別の学生は運輸関連を希望する。2人とも「進路先として中小企業を考えたことないし、そもそも中小企業が何かがよく分からない」と口をそろえる。

 就職関連ビジネスの担当者は「大半の大学生の就職に対する考え方は、同じような感覚」だと指摘する。景気回復の基調がさらに鮮明になっていけば、中小企業の人手不足感は一段と強まるだけに、ジェイックのようなマッチングビジネスに対するニーズが一段と高まるのは必至だ。(伊藤俊祐)

※引用終わり。

私自身、採用の現場でも、中小企業において新卒採用は厳しいのが現状だと思います。正直、地元の4年制大学の学生は、大企業に入りたいと思っている学生が多いと思います。しかも高校においても、工業高校など「即戦力」の知識・技能を身につけた学生は、大企業・公務員を狙っている学生が多いようです。。。

中小企業の事業継続・発展には、若い人材が必要です。その為にも、新卒採用が欲しいのは当然ですが、記事の通り「売り手市場」であるのは現実だと私も思います。ましてや就職関係をお世話する先生ですら、中小企業に目が向いていないという「嘆きの声」を複数の顧問先経営者から耳にします。

しかし記事の通り、第2新卒者中退・既卒組採用は中小企業には有効な人材と私は思います。また、職業訓練校の訓練生社会人経験後に専門学校で勉強中の学生も有効だと私は思います。会社に必要な技能や知識を持った若い人材は、新卒だけとは限りません。あと、新卒でも転勤をしたくない地元志向の学生も狙い目だと思います。

今後は、従来の新卒採用という枠から広げ、柔軟な採用をすべきだと私は思います。ただし、受け入れ教育体制の整備、会社に合った人材のみを採用する面接・実技試験・体験入社等は必要だと思います。



※写真は今日の夕食で、豆カレー・鯵の南蛮漬け・野菜スープです。豆カレーがおいしかったです(^^)。


以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士会社側の立場でぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。


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